1. 金色四本柱(大理石製) 【精工舎】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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精工舎 SEIKOSHA |
大正2年〜12年頃 |
高 八寸 幅 三寸七分 瀬戸引き文字板ニ吋 |
八日巻ビー機械、大理石枠、オーバルガラス |
人気の高い、「金色四本柱」です。 この時計は、横に「麒麟麦酒醸造・・・記念、大正拾年八月」とあり、記念に配られたもののようです。 機械はあまり使われた形跡がないのですが、保存していた場所が悪かったのか、金属部分の腐食により流金が剥げてしまっているのと、 機械そのものも、埃が付着していた部分に錆が多く見られました。
機械は八日巻きビーですが、旧式の八日巻きビーの機械で針廻しが機械の横のほうについています。 この針廻しは、奥行きが長いケースのせいもあってとても長く、それ故に曲がりを生じ易いです。 針を廻さない時も輪列と一緒に回転するので、曲がると抵抗となって時計の止まりの原因となりますから、 取扱いに注意が必要です。
金色四本柱の販売期間は、精工舎のカタログからは、大正2年〜12年の間と確認できます。(詳細は下記の調査結果を参照してください)
その他の四本柱
白石流金四本柱 |
高砂限定バージョン |
四本柱には、帝国保険株式会社が記念に配った頭の飾りが違う「高砂限定バージョン」が存在します。 高砂限定バージョンは石の側面に保険会社の記念である事が明記され、 かつ上の王冠の角のような飾りが高砂(じい様とばあ様のペア像)になっています。
四本柱の調査結果
種類/ 目録年代 |
明治 43年 44年 |
大正 2年 5年 |
大正 9年 (輸出用) |
大正 11年 |
大正 12年 |
大正 15年 |
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四本柱 (カタログ上の名称) |
ナシ | 存在 (四本柱) |
ナシ | 存在 (金色四本柱) |
存在 (金色四本柱) |
ナシ |
白石流金四本柱 | ナシ | 存在 (白石流金四本柱) |
ナシ | ナシ | ナシ | ナシ |
高砂限定 | 精工舎カタログにナシ | |||||
文字板 | − | 金干支 | − | 瀬戸干支 五円玉飾り |
金干支 | − |
大正2年のカタログより
八日巻四本柱(大理石製) |
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