4. ヘソ形目覚まし時計(中山時計店)
「金 壱円参拾五銭 ベビーアラーム 時計一個」とあり、ヘソ形目覚まし時計の領収証です。 この時代のベビーアラームですからドイツ製などの舶来品と思います。 (精工舎がようやくベビーアラームの製造に成功し販売を開始した頃です。)
当時は一年の無料修理と毎年のメンテで15年の保存請合というのが一般的だったようです。 ウオッチと比べると破損の頻度が高そうな目覚まし時計に保障をつけ、 その上全国の同盟店で同じサービスが受けれるとは進んでいますね。
中山時計店は明治2年創業、山の手方面の有力時計商でした。 店舗屋上の櫓時計塔(自作機械)は明治31年頃に建設されたものです。 時計塔の横に誇らしげに立っているのは、店主でしょうか?