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時計取扱方心得 明治25年

15. 15頁 - 形の大小

15頁

形の大小

大に異り其髯は下より上に次第に螺旋形の如く巻上げ其上を緩急針にて挟みたるを以て普通の如き患なく又天秤機の運動を料理する際 空気に触るる事至て少く故 甚だ工合能く天府を振り動かし又大寒酷暑に至りても時間の遅速至て僅少なる

形の大小

形は七里五毛を以て一形とし小なるものは十形より大なるものは二十六形に至る而し其構造上に至ては 大差なしと雖も小形のものは車輪と車輪との間隙頗る狭隘なるにより時としては運動を留むる事あり 近来大形の流行し来れるは実際本邦が時計取扱上に経験をなした・・・

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