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時計取扱方心得 明治25年

13. 13頁 - シリンドルとアンクル

13頁

シリンドルとアンクル

シリンドルとアンクル

「シリンドル」の「雁木」なるものは鋼鉄より製造したるものにして 之れを受くる天秤機即ち天府の筒も均した金属より製造したものなるを以て 油の切れ方頗る早く隨て器械の摩滅を招き易し
之に反し「アンクル」は雁木を受くる所の部分即ち「アンクル」爪は宝石を箱入とあるにより啻に器械が運転の円滑なるのみならず 油を永続し器械の摩滅を招くの患なし故に「シリンドル」にて十ヶ月に一回油挿しをなすものなれば 「アンクル」にては十二ヶ月を保つべし

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