6. 木製角形 特製輪振 【精工舎】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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精工舎 SEIKOSHA |
昭和初期 | 文字板五吋、高さ七寸五分、巾八寸 | 八日巻本打方三十分打 |
特製輪振の木枠です。 昭和12年のカタログでは木枠は、 No.1410 木製角形、No.1424 木製唐草、No.1413 木製日ノ出、No.1430 木製八角飾 の4種類確認できます。 高級品であるため、いずれも販売数は少ないようです。 木製角形は、ほぼ同じデザインで打方ナシのNO.1701 木製角形 高級輪振という製品もあります。
この時計は入手時は木枠がかなり痛んでいました。 木枠は三枚の板を張り合わせた合板ですが、 経年劣化で三枚の板の大部分の接着が剥がれ、表面はデコボコ、木枠はガタガタでした。 剥がれた合板はニカワを流し込んで圧着し、表面のニスも荒れていたため塗りなおしています。 使ったのは市販の合成ニスではなく、ガーネットラックというシェラックのフレークをアルコールで溶かして作った自然のニスです。 裏蓋の布も張替えています。