2. エンパイヤ別名 LUTECIA、他
LUTECIA
メーカー | 製造年 | 大きさ | 主な仕様 |
---|---|---|---|
精工舎 | 大正6年11月 | 16型 |
アンクル式、7石 チラネジ付丸テンプ、平ヒゲ 900銀専売側 二段瀬戸引き文字板 |
画像及び情報提供:ハッピーさん
精工舎の「LUTECIA:ルーテシア」。時計そのものはエンパイヤなのですが、文字板に「EMPIRE」とは別の名前が書かれているので エンパイヤの別名と呼ばれます。 別名は大正4年以降に登場し、種類はいろいろありますが、いままで書籍やHPを含め、ほとんど紹介されていなかった未知の分野です。 資料がほとんどなく、サンプルも少ない、さらには業者などが良く判らずに、機械や文字板を入れ替えてしまっているなどの理由で、 まだ全部は解明できておらず、今後研究の余地があります。 現在エンパイヤ別名でわかっている範囲は以下の通りです。
旧(新ではない)エンパイヤの別名
「MARS」,「MERCURY」,「JUPITER」,「VENUS」
「SATURN」(以上、いわゆる惑星シリーズ)
「LUTECIA」,「UNPIRE」,「STATE」,「CANOTO」
新エンパイヤの別名
「UNION」と「LEADER」
これ以外にも「EMPERE」や「EDMOND」という金属エトの付いたものもありますが、これらは交換エトではないか と考えられます。
製造時期は、LUTECIAは大正6年頃、惑星シリーズは大正3年頃に多く製造されたようです。(情報提供:owcさん)
CANOTO
|
大正10年の十干(じっかん)の「辛(かのと)」を CANOTO とローマ字化したものです。 側はニッケルと銀がありました。