5. 大田計器七日用
資料 1
|
|
|
|
Manufacturer | Date of Object | Dimensions |
---|---|---|
OTA KEIKI SEISAKUSHO TOKYO, JAPAN. | Aug, 1953 | W30.5 x D15.0 x H17.0 cm |
大田計器は大正八年に創業し、創業時はガラス製温度計を主製品としていました。 大正後期から第二次世界大戦にかけては関東大震災の影響や軍の要請もあり、地上・海洋・高層の気象観測用測器全般にわたって手掛けています。 戦後は地上気象測器を主製品としています。
服部時計店は自記気圧計を戦前から手掛けていましたが、 大田計器も戦前から自社製品を製造販売していたことが確認できています。 ケースは無垢板。
蓋を開けずに操作できる親切設計です。
資料 2
|
|
|
|
Manufacturer | Date of Object | Dimensions |
---|---|---|
OTA KEIKI SEISAKUSHO TOKYO, JAPAN. | Mar, 1950 | W30.5 x D15.0 x H17.0 cm |
資料1よりさらに3年古い製品です。 見た目はほとんど違いがありませんが、銘板が古めかしいデザインであること、ベースの金属板が金色であることが相違点です。
この自記気圧計は昔の小学校で使われていたようで、その筋の関係者の方から頂戴しました。 自記円筒は分解されて中の機械がガタガタ状態、全体的に部品の欠品も多かったのですが、幸い円筒の中の時計機械は生きていたので、 復活させることができました。ネジ類は有り合わせですが、まぁなんとか・・。
|
|
|
|
|
資料 3
|
|
|
|
同じく七日用で時代は昭和41年です。 木製ケースは合板になり、メッキピカピカになりましたが基本構造は変わりません。 ベローズは古いタイプよりも若干大きめになっています。
当時のカタログ
リシャール社製、大田製、独逸ルフト社製があり、国産の大田製が最も安価ですが、 それでも自家検定保証付が80円、中央気象台検定証付が90円ととても高価で、18金の懐中時計が2〜3個買えそうな値段です。