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自記気圧計 Recording Barometer

6. HEZZANITH

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HEZZANITH 自記アネロイド気圧計

七日用

Manufacturer Date of Object Dimensions
不明(英国製?) 1923年頃 W36.5 x D22.5 x H21.5 cm

分厚い面取ガラスの木製カバーに覆われた大変雰囲気のある、自記アネロイド気圧計です。 木製カバーはヒンジ等なく被せてあるだけです。 HEZZANITH とありますがメーカーはわからず、ロンドンのメーカーかな・・・と考えています。

この気圧計は経年による修理の形跡はあるものの当時の姿を保っています。 下の引出し内部に1930年頃の使用済み記録紙40枚ほどと所有者の証明書が揃って残っていました。 関東大震災が発生した年です。一段と歴史を感じます。

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機械と刻印

気圧が変化すると感部のベローズの動きがテコで拡大されてペン先で円筒自記時計の記録紙に書き込みます。 円筒自記時計は比較的小さめで且つ一週間巻きですので、概略の気圧変化を知る程度のものです。 こまかい気圧変化を記録する場合は、大型の日巻きを使用します。 温度計もしっかり生きています。右側にあるガラス瓶はインクが入っているもので専用スタンドに納められています。

所有者の証明書

December 4, 1923.

BARBER STEAMSHIP LINES,INC.

タイプライターの文字は以下のようなことが書かれています。 アメリカの貨物船に「さつま」という名前の船があったのですね。 この気圧計は北海道から出てきましたが、ジョーンズ船長が北海道で売り払ったのか・・・?

これはS.S SATSUMA(汽船)の船長室に設置されたガラス入りのHEZZANITH社製バログラフ(気圧計)であることを認定します。 これは汽船の船長J.L.JONESにより個人的に購入されたものです。 (ジョーンズの私物なので)船長が望むならいつでも、この気圧計を蒸気船から持ち出すことが可能です。

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