3. 振子室傾斜ガラス中三針 【日本時計】
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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日本時計 (岐阜県関市) |
昭和30年頃 | 全高 40cm | 一週間巻き、直進式中三針半時間打機械、棒鈴 |
戦後の中三針(長針と短針の中央軸に秒針がついた時計)の流行はウオッチにとどまらず、 クロックでも電気時計は積極的に中三針を製品化するようになっていました。 振子時計を中三針にするにはガンギ車の精度が必要になりますが、 この時計は歯数を60にして一分間を120等分して0.5秒毎に刻むことで解決しており、 世界で初めて開発された中三針と言われています。
日本時計は時計の精度だけでなくデザイン、装飾にもこだわった時計づくりをしてきたといわれています。 この時計も振子室のガラスが傾斜した奇抜なデザインです。
設計が特殊なためか機械の修理は組み付けにコツが要るようです。 文字板はペイントに傷みがあったためリダン(再ペイント)しており、商標等は消えています。 短針は欠品していたため、誂えています。
直進式中三針半時間打機械
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