7. 実用新案公報 昭25-8883 【日本時計】
初期の中三針時計は、腕時計も置時計も出車式といって二針を無理やり改造したようなもので、 この方式では秒針にブレがでるために防振装置的なものをつけたりしていました。 同じ構造で掛時計となると秒針がぎこちない動きになるのだろう・・・と思っていましたが、 日本時計の三針は完全に構造が違いました。
明治時代の技術を応用したガンギ車が退却しない直進式脱進機を用い、 直接輪列内部に秒針が取付けられるような構造で0.5秒振子とした、独創的な「直進式中三針半時間打機械」なのです。
考案者は総務部長であった佐藤良二氏となっていますが、考案者というより広報者の位置づけでした。 直進式中三針半時間打掛時計の実際の考案者は福井時計店店主の福井光雄氏です。
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