11. International Watch Co.
プラチナ枠 宝石入り
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メーカー | 製造年代 | 主な仕様 |
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IWC (スイス) |
昭和30年代 |
手巻き、17石程度 プラチナ、ダイヤ8個入り |
インターナショナルのアクセサリー宝石入り腕時計です。 シンプルなデザインが大半を占めるIWCですが、昭和30年代にはこのような時計もあったのですね。 ケースはプラチナ製、上下に4つずつある宝石はダイヤのようです。 ブレスレットは14金のホワイトゴールドで時計本体と時代・デザイン共に雰囲気はあっていますが、オリジナルではないように思います。
この時代のレディースは宝石入りが流行したようですが、使われた透明の宝石は二種類あります。 一つはこの時計のようなダイヤモンド、もう一つはジルコンです。 ジルコンは最近人造ダイヤで知られるキュービック・ジルコニアではなく、世界中で産出される天然の鉱物です。 昔は良質な結晶を加熱して無色透明にして宝石とし、ダイヤの代用品として用いられました。 私のような素人ではダイヤかジルコンか見分けるのは難しいですが、時計メーカーによりどちらが使われているか だいたいの見分けができるようです。
インターナショナル | ダイヤ |
ベンラス | ダイヤ、ジルコン半々 |
シーマ | ジルコン多し |
ナルダン | ダイヤ |
ラドー | ジルコン多し |
ウオルサム | ダイヤ |
エニカ | ジルコン多し |
ハミルトン | ダイヤ |
オメガ | ダイヤ |
ウイラー | ダイヤ、ジルコン半々 |
ジュベニア | ジルコン多し |
上記に加え、ケースの材質がプラチナか18K無垢であれば石はダイヤの可能性が非常に高く、 ホワイトゴールド14K無垢や金張りケースではジルコンの可能性が高くなります。 当時の価格表をみると、ダイヤの時計はジルコンの時計の5〜6倍の値段になっていますので、 似たような時計でも価値がまったく違ったことを覚えておいて損はないと思います。 ちなみに、昭和38年の某輸入会社のカタログでは婦人用インターナショナルのダイヤ8石入りプラチナ側は162,000円とあり、 当時流行りの男性用自動巻きカレンダー付き舶来時計の一般的なものが5個買えそうな値段です。
K18 ペラトン式自動巻機械
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K18 ホワイトゴールド
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こちらは昭和30年代後半から40年頃でしょうか。 IWCを代表するレディースムーブメントCal.431 を搭載しています。
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