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戦前・戦後の国産腕時計

7. 富士時計フェニックス : PHOENIX

Phoenix

メーカー 製造年代 主な仕様
富士時計(株) 1948(昭和23)年8月〜
1949(昭和24)年12月
10石・16石

富士時計(株)は、「国産腕時計K戦前・戦後編 トンボ出版」によると、1947年(昭和22年)に「三井物産(株)」が母体となって、 「東洋時計(株)」と提携し、資金面では「横浜正金銀行」の援助を受けて同年7月8日に設立されたが、 1949年(昭和24年)12月には終止符を打ったとのことです。

活動期間は僅か2年間で販売数も多くないので、時計の現物「フェニックス」を見つけることはなかなか困難です。

10石機械

Fuji
3ADJ
10Jewels

当時の広告

UNION - PHOENIX

16石機械を搭載した、ユニオンフェニックスと思われる広告です。

昭和24年12月号「日本堂商報」(大阪)

この広告は、昭和24年12月で富士時計が活動期であった最後の月にあたります。 10石のフェニックスが1,300円で「新製品」且つ「大特価」となっています。 セイコー製品は中三針なので単純に比較できないかもしれませんが、 東洋のロックルと比較しても激安で、叩き売り状態に見えます。

解散を告げる記事

「時計」昭和24年12月号

解散後、富士時計静岡工場の跡地は日東紡となり、現在はバンダイホビーセンターと静岡県立科学技術高校となっいるそうです。

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