7. 英工舎のノベルティナイフ
英工舎 : EIKOSHA
英工舎 昭和11〜12年頃 |
示時正確 |
英工舎の腕時計の広告の入ったなかなか珍しいナイフです。
画像では大きく見えますが、横幅7cmなので実物は小さく感じます。
同様なもので精工舎も存在します。ナイフそのものの材質はステンレススチールです。
英工舎が腕時計の生産を開始したのは昭和10年ですので、このナイフが作られた時代は昭和11〜12年頃と思います。
戦後の英工舎を代表する腕時計「プリマ」の名が無いことから、戦後のものではないでしょう。
スイールは防水仕様?
英工舎(鶴巻時計店英工舎)の戦前の腕時計は、トンボの本を見ると「アジア:ASIA」「センター:CENTER」「オルター:OLTER」が
写真で紹介されており、「ステール」呼称製品があるようだが未確認とあります。
しかし、このナイフをみると「ステール」ではなく「スイール」であり、そのほかに「ラッキー」も存在したことがわかります。
ところで、「スイール」ってなんだろう?どんな綴りなのだろう?と気になり、昭和10年代に発行された英和辞典を調べてみました。
なるほど、「SEAL」なんですね。もしかしたら、防水タイプの腕時計なのかも知れません。