4. 丸型携帯用日時計「正午計」 大正〜昭和初期
外径6cm、木製ケース、時代は大正〜昭和初期
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前の軽便日時計が明治〜大正と考えるとこれらは大正〜昭和初期のものと見ます。
使い方は同様なものですが水準装置が無くなり、構造も簡略になり印刷も粗悪になって質感も安っぽくなってきています。
木製磁石を含めてこれらのものは長く売られていたせいもあり必要以上に古く見られています。
昭和3年の信太時報(大阪、卸商カタログ)をご覧下さい。同様なものが昭和初期に現役であった事が知れます。
戦時中のタブロイド版の粗末なカタログにも昭和初期と同じ日時計が載っています。
戦後もデッドストックなどを含めて販売されていた可能性もあり古くて新しい時計だったのかも知れませんね。
なお、太陽南中の正午を確認するのに古くから日時計が重要な役割をしていたので日時計のことを正午計とも呼んでいました。
左 : 木製正午計、右 : 木製磁石
昭和3年の信太時報(大阪、卸商カタログ)より
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昭和15年の信太タイムスカタログより
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日光懐中時計
大正10年9月小菅製品商報より
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