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修理の例

3. 文字板を外す

用意するもの

剣抜き

下が時分針抜き器、上が目安針抜き器

しっかりと嵌った時分針と目安針は工具が無いと取り外しができません。 ヤットコでもなんとかなりますが、針や文字板に傷を付けることが無いのは、やはり専用工具です。

針を外す

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針を外す

  1. 秒針を外す

    秒針は指でつまんで引っ張ることでほとんどの場合は外れます。

  2. 長針(分針)と短針(時針)を外す

    最初に長針を外します。専用の剣抜きを使うとポロッと外れます。 次に短針を長針同様に取り外します。短針は工具を使わなくても指で付け根を持ってぐらぐらやると外れることが多いです。

  3. 目安針を外す

    針外しの最大の難関です。小型の剣抜き器を使って外します。 ポイントは真鍮製の目安針ハカマが文字板の下まで下がっているので、その下を工具で銜えるようにすること。 針の部分を挟んで外そうとすると、針がハカマから分離して壊れます。 剣抜き器を文字板にグッと押し当てる必要がある場合は、写真のようにビニールを敷き傷つきや汚れを防止します。

  4. 全部の針が外れました

    全部の針が外れたら、文字板を取り外す準備が完了です。 次に、文字板をゴトクから外す作業に入ります。

文字板を外す

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文字板を外す

  1. 文字板をゴトクから外す

    この文字板の場合、真鍮釘2本でゴトクに固定されています。 ゴトクの裏側から真鍮釘をヤットコで掴んで押し出すと文字板が外れます。

  2. 文字板を外したところ

    ゴトクは3本のマイナスネジで機械に固定されています。 この3本のネジをマイナスドライバーで緩めて機械とゴトクを分離します。

  3. ゴトクが外れました

    これで、機械が丸裸になりました。不具合を見つけたり、洗浄しやすくなりましたね。

  4. 外したネジや針をまとめておきましょう

    分解が進んできたので、外した部品を小分けしておきます。 こうすることで、たとえ次の作業が数ヶ月後になったとしても、 どれがどこに付いていたかが分からなくなることがありません。

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