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大時計・ホールクロック

7. No.171 前硝子定規時計 【精工舎】

No.171 前硝子定規時計

昭和初期

写真提供 : チーちゃんのご主人

メーカー 製造年代 大きさ 主な仕様
精工舎
(東京市本所区柳島町)
昭和初期 全高180cm 八日巻二本分銅引、 セコンド付、 打方ナシ、 紙文字板径十八吋、 タメ色木地塗上箱

文字板はローマ数字ですが針は昭和12年カタログに類似してるので昭和初期バージョンと思われます。 明治39年1月の服部時計店営業一覧第二版に現れた精工舎を代表する分銅引き標準時計ですが、 関東大震災を経て昭和10年代まで続いたロングセラー。精工舎の最高級分銅引き標準時計として君臨しました。 昭和10年代に至ってなお一貫してローマ数字を使った珍しい文字板です。 文字板枠は上に開きます。

ケースはタメ色木地塗上箱、下窓硝子にSEIKOSHAの文字が入っています。

機械

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二本分銅引き




クランク

二本分銅引き、時打ちなし。 クランクで分銅を引き上げるタイプですが、前ガラスである為、2本の分銅が左右に見えます。 カタログでは明治39年〜大正12年までは分銅が完全に見えるタイプで、震災後〜昭和10年代までは分銅がケースに半分隠れるように位置しています。 木製振り竿。

猫のチーちゃんの時計観察

この大時計は某古刹(こさつ・由緒ある古いお寺)の本堂で働いていたようだニャーん。

当時のカタログより

明治39年1月 服部時計店営業一覧第二版

分銅が完全に見える

大正15年

分銅がケースに半分隠れている

昭和12年

卸値は、左の前硝子が70円、右の角型が76円。 戦前の頂点たる昭和12年カタログの中で最高級の掛時計。

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