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八日巻鐡製置時計

8. 鐡製黒塗 プリンス金柱 特注品 【精工舎】

第七五七號 鐡製黒塗 プリンス金柱 鍵S商標印商標

特注品(仁寿生命保険合資会社 創立20周年記念)

メーカー 製造年 大きさ 仕様・備考
精工舎
SEIKOSHA
大正4年 幅 十一寸半
高 十二寸
文字板 五吋
八日持(八日巻き)、振玉付(振り子式)、時打付
別入焼エトウ(舶来製)

仁寿生命保険合資会社が創立二十年記念の品として精工舎に発注した時計と思われます。 文字板上の金色の飾り板の中央に仁寿生命の商標が、また裏蓋には記念の文字があります。

生命保険会社の歴史を調べたところ、仁寿生命保険合資会社は設立が明治27年9月ですので、 創立20年にあたる年は、大正4年ではなかろうかと思います。 なおかつ、仁寿生命は大正4年12月に仁寿生命保険株式会社に改組されていますので、 この時計が製造されたのは大正4年の1月から11月迄の間と考えます。

鐡枠の内部

(裏蓋と機械を取外した状態)

舶来製と思われる琺瑯文字板は裏から見ると御覧の通り。 二枚の琺瑯文字板をそれぞれ小さな真鍮板三点で押さえて固定してあります。 琺瑯文字板に重量があるので、この押さえが緩くなると文字板がクルリクルリと回ってしまいますので、 そういう症状がある場合は押さえの真鍮板をちょっと押せば直ります。
仁寿生命の商標のある飾り板を裏から押さえているのは、あれあれ、どこかで見たカタチ。 角形目覚の機械を固定する部品を流用しているようですね。

八日巻きボンボン機械

香箱なし、本打ちではありません

かわいい巻鍵

特注 部分品の拡大

中央に仁寿生命の商標がある

創立
二十年記念
仁寿生命保険合資会社

仁壽生命保険合資会社 引札

正月用絵ビラ

明治33年、歌川国次画、石版印刷、23x31cm

新年用に配る正月用絵ビラ、今でいう名入れ広告カレンンダーのようなものですが 「保険料払い込み日 毎月26日」とちゃっかり催促しています。 亀に乗った浦島太郎の図柄の意図はなんでしょうか。 社屋が竜宮城に見えます。あっという間に年取っちゃうよ〜、という意味でしょうか・・・。 「仁壽生命保険合資会社 明治27年9月設立」とあります。

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