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SWISS WATCH

2. INTERNATIONAL WATCH CO.

資料 1

メーカー 製造開始年 大きさ 主な仕様
IWC
(スイス)
1923年 17 Paris Lines Cal No.73、 ニッケルメッキケース、 三段瀬戸引き文字板、 ケースNo.788553、 機械No.786119

ご覧の通り、見た目は全然面白味のない時計なので文字板にINTERNATIONAL.....となければ、 手にとってみようという気すらおきなかったと思います。 でも、裏蓋を開けると機械がすばらしい!! スワンネック緩急針、ブレゲ・ヘアスプリング、各部品のきれいな仕上げ、サファイアの受石とほれぼれします。 なんで、こんな地味なケースに入っているんだろうと不思議なくらいです。

トレードマークとして、「Probus Scafusia」ときざまれています。 Probus Scafusiaは、ラテン語で直訳すると「シャフハウゼンの優秀な、そして徹底したクラフツマンシップ」という意味らしく、 IWCは、1882年以来機械のひとつひとつに個別の連続番号とキャリバー表示を刻んで、台帳にキャリバー、 材質、ケース番号、出荷日、卸業者あるいは受取人を手書きで記入しているそうです。 今でも台帳があるなら、この時計の生い立ちを調べることも可能・・・ということで、 Y氏のご好意により、IWCより以下の情報をいただくことができました。

調査結果

ケースナンバー788'553は、ケースナンバー788'551〜788'570(20個)の同等仕様のシリーズに属し、 ムーブメントナンバー786'119は、1923年に作られたムーブメントナンバー786'101〜787'300(1'200個)のムーブメントを備えた 生産シリーズに属す。 この時計は1924年5月5日に工場から離れた。

case-number: 788'553
case-type: "Lepine" (=> open-face-pocketwatch-case)
case-material: "metal extra blanc" (=> extra shiny metal, adescription that is usual used for nickel plated material)
movement-number: 786'119
calibre: 73
diameter: 17 Paris Lines
movement height: H4

IWCのサファイア受石はプロトタイプ!?

1920年代に人造サファイアが製造される様になり、多くの時計ブランドが人造サファイアが人造ルビーよりよいかテストしましたが、 IWCもまた小ロットのバリエーションとして評価をし、いくつかのプロトタイプが作成されたようです。
理由は不明ですが、結果的にIWCの場合は人造サファイアが採用される事はなく、試作のみで終わった様です。 ケースが簡素なのは、その目的がサファイア受石を採用したムーブメントの評価であったためと考えられ、 他にステンレスケースも確認されています。

資料 2

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CALIBER 73 SAPPHIRE

25年ぶりに資料1の兄弟を発見しました。 ムーブメントのシリアルナンバーは資料1の19番後。 1923年のほぼ同時期に製造されたもののようです。 文字板のデザイン、針の形状ともに良く似ていますが、微妙な違いがあります。 ムーブメントに違いはありませんが、やや小さいケースに納めてあります。

左 : 資料1
右 : 資料2

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