3. シチズン時計工場風景 昭和20年代
田無工場(部品製造工場) 昭和26年頃
ネジ切り自動機は一分間に小ネジならば16個生産、その他カナのブランク、各種真等を素材(鋼線又は黄銅線) から切削して自動的に作り出す。
淀橋工場(組み立て工場)
各部品工場で作られた120個内外の部品がこの一室に集められて、組み立てられ行く。 組み立ては下組も(ザラ組み)上組み(フリつけ)ガワつけの3部門に分業化されていて、この写真は上組み作業工場である。
組み立て工場で出来た多数の時計が標準時計に合わされ、検査されて市場へ流れて行く。 検査はJISに示されている規格(日差±3分、姿勢差±2分)よりも、より厳密な精度を基準として行われている。 この写真は製品を一個一個標準時計に合わせているところ。
参考文献「時計とレンズ」日本時計学会 昭和26年3月号