1. CITIZEN 16型
メーカー | 製造開始年 | 大きさ | 主な仕様 |
---|---|---|---|
尚工舎時計研究所 SHOKOSHA Tokei Research Institute (昭和5年以降シチズン) |
1924 大正13年 |
16型 |
石数不明、おそらく10石 (7,10,15,16石がある) チラネジ付切テンプ 巻上げヒゲ クロームメッキケース 裏にSTAR 594026の刻印 二段瀬戸引き文字板 |
尚工舎が創立されたのは大正7年(1918年)第一次世界大戦の終わった年で、当時は
腕時計はまだ出始めたばかりで懐中時計の時代でした。
尚工舎はスイスから工作機械、専門書を購入し尚工舎機械研究所を建てて部品製造を
習得し、創立六年半後の大正13年に写真の10サイズ(16 3/4型)懐中時計「CITIZEN」を
完成しています。
この時計の完成図はB4版でりっぱに製本され表紙には「10 SIZE」とあり、
機械は、修理の際に部品を製造元から買ってもらうために独自の設計にしたと言われ、ねじもレーエンヘルツ
という特殊インチねじ使っています。
写真の時計は、機械の受けにCITIZEN☆SHOKOSHAとあり、シチズンの設立は昭和5年(1930年)ですので、
大正13年から昭和5年までの間に製造されたものと考えられます。
「CITIZEN」の名前は当時東京市長だった後藤新平氏が名づけ、これが後に社名として 用いられ今日に至っています。 また、当時摂政の宮であった昭和天皇がこの懐中時計と同じものを使用された話は有名です。
参考文献:時計製品に見るシチズンの歩み
文字板いろいろ
十サイズ ケース同社特製 |
機械の受けにCITIZEN☆SHOKOSHAの懐中時計が二段で二つ紹介されています。 下が、一般的に世に知られる「シチズン16型」。
では、上は?・・・ 文字板12時下の文字は、BOBまたはLOBのように見えます。新発見!の珍品か、 あるいは、適当な画像を使って広告を作ってしまったのか?
側(ケース)いろいろ
前捻ローレット彫付、ガーゼツト型などいろいろなタイプがあったようです。
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