3. 小型金筋入 HASEGAWA SHOP
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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長谷川與吉販売、水谷時計製造所が製造か? | 明治37年頃? |
全高48cm 文字板八吋 |
八日持機械、打方付、文字板は張替えられている |
この時計は振子室ラベルに"HASEGAWA SHOP"とあり、Yを主体とした商標であることから、 ハートエッチの長谷川與吉と関わりがあると推測しています。
HASEGAWA SHOPの店主と見られる長谷川與吉は明治38年に半田で小栗富次郎が経営していた時計工場を譲り受け東陽町3丁目に移築、 ハートエッチ精工所を創立して掛時計を製造を始めましたが、それ以前は長谷川時計輔で時計及び付属品販売を行う時計卸小売業をしていました。 一方、MIZUTANI WORKの水谷駒次郎は名古屋時計製造合資会社の閉鎖後、 機械一式を譲り受けて名古屋市前ノ川町で水谷時計製造所を誕生させました。明治37年のことです。
この時計が、仮説通り長谷川與吉と水谷駒次郎のコラボだとすると、水谷が機械を供給開始できたのか明治37年からとなり、 また明治38年以降は長谷川はハートエッチという自社の製造工場を始めていますのでそれ以降は機械の供給を受ける必要はないと考えられ、 この時計の製造は明治37年の極短期間であったのではないかと考えます。
振子室ラベル
機械
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機械には特に水谷時計を表す刻印などはありません。
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振子は裏側がペラペラのブリキでとても軽く安っぽいです。