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アンチモニー枠 八日巻

5. イブシ頭丸二本柱 【精工舎】

No.593 イブシ頭丸二本柱

八日巻ビーイブシ枠 文字板二吋半

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
精工舎
SEIKOSHA
昭和12年頃 高 五寸八分
幅 四寸五部
文字板ニ吋半
八日巻ビー機械 、アンチモニー側

八日巻ビーイブシ枠の二吋半文字板シリーズの「イブシ頭丸二本柱」。 No.861 ローレルウラビー の親分のような貫禄があります。
裏側は鉄板ですが、アンチモニー枠本体とは接合させていたなため、 時計を固定している裏蓋を外すと鉄板も一緒に外れてしまう、結構いい加減な作りです。 白のペイント文字板に秒針付き。ガラスは曲面の凸ガラス。

花はアスター?

頭丸のシンプルなデザインですが、花柄が全体を引き締めています。 花は「信じる心」という花言葉で好き、嫌い・・・で花びらをプチプチやるキク科の「アスター」ではないかと思うのですが、 どうでしょう。
アンチモニーは合金を造り、これを鋳型に入れて成形しますが、合金地金は固化に際して膨張する性質があるので、 これが鋳型の細かい彫刻の模様をいっそう鮮やかに浮き出させます。 この花がきれいに仕上がっているのは、その効果も手伝っているからでしょうか。

昭和12年精工舎カタログより

No.593 イブシ頭丸二本柱

七円五十銭

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