1. グランドセイコー ファーストモデル
メーカー | 発売開始 | 大きさ | 主な仕様 |
---|---|---|---|
セイコー (諏訪精工舎製) |
1960 昭和35年12月 |
外径35mm |
Cal No.3180 25石、手巻き テンプ振動数 5振動 K14総金張りケース |
キャッチフレーズは、
「正確無比、生涯持つことに誇りを抱く時計」。
セイコーで秒針規正装置がはじめてついた腕時計です。
精度・耐久性・外観すべてに国産時計の頂点を目指して開発された時計で、永く使用しても飽きのこない
上品で高級感に溢れるデザインは素晴らしい!の一言に尽きます。
厳しい品質管理の元で組み上げられ、その上でクロノメータ検定優秀級規格に準じた15日間の試験を行い、 精度検査に合格したことを証明する「歩度証明書」を製品のひとつひとつに添付して販売されました。 当時の価格は2万5千円。一般のサラリーマンの平均初任給が1万4千円の時代ですから、この値段は相当 高価であったと思います。1963年までに3万6千個あまり生産されましたが、これは市販時計としては異例の少数生産であったとのことです。
裏蓋に金のメダリオン(ライオン)がついていますが、これが摩耗あるいは脱落しているものを多く見かけます。
メダリオンだけは、まず入手できません。
元気な機械なら日差2〜3秒の精度がでる時計です。せっかくの高精度時計ですから、機械の痛みのないものを入手しましょう。
一般に出回ったものは金張りケースだけですが、プラチナやステンレスのモデルも極少数存在するようです。
ムーブメント
ちょっと補足
クロノメータとは、 異なる気温と姿勢のもとで正確に動くように調整させ公式時計証明を受けた高精度の時計のこと。 この当時は日本に認定機関がなかったため、メーカーがスイス、フランスおよびドイツなどの公認検定局規格相当の精度があるとして保証していた。 秒針規正装置は、時間合わせのときにリューズを引き出すと秒針を止めることができる機構。今ではあたりまえだが、 それまでの時計は、リューズを引いても秒針は止まらずに動いたままだった。 |