3. 村瀬式蝿捕器
大きさ:24x24x14cm
ドラムは2分で1回転
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こちらは村瀬式と呼ばれるドラムが丸い筒状(ロール式)のもので、閉開弁のような仕掛けがついています。
名古屋商事株式会社時計部などで製造・販売していたようです。
籠を取り出したところ
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機械の調速は時計とは異なり、一組の歯車で高い減速比が得られるウオーム・ギヤ(食い違い軸の歯車)により行っています。
写真中央に見えるねじ状のものがウォーム(いも虫の意味)です。
ウォームは動力の伝達ロスが多い仕組みですが、4時間経ってもまだゼンマイは半分以上残っていて実用上十分といったところでしょうか。
原理図
餌につられてドラムにとまっている間に蝿獲器内部に誘導され、
最後は右側のガラス窓から入る光につられて籠の中で「御用」となる訳です。
当時の広告より
長谷川時計舗の共同仕入団内報カタログ
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名古屋商事商報より
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ガラスの蝿取り瓶(おまけ)
機械式の蝿取りは高級品で、一般的にはこのようなガラス製の蝿取りが活躍していました。
猫足がついて全体が持ち上がっているので、蝿は下から入ります。
ガラスの蝿取りは、最近は中に植物を入れたりしてオシャレなアイテムとして使われているとか・・。
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