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時計双六・かるた・地図

1. 東京繁華乃生粋高評看板壽互録

東京繁華乃生粋高評看板壽互録

石版印刷、55x76cm
櫻新聞第498号付録、明治34年1月1日
発行所 東京市京橋区弥左衛門町三番地櫻新聞社
発行兼編集人 勝木利三郎印刷人興石常次郎

東京高評の商家を双六仕立てにした櫻新聞の元旦号付録です。
上がりに日本橋通り二丁目の吉沼時計店の煉瓦造り時計台が描かれています。 吉沼時計店は、明治22年頃以来宮内庁御用をつとめていた著名な時計商です。

吉沼又衛門は明治33年に東京時計株の社長を退き、やがて工場も閉鎖、明治34年にはこの建物も売却されたので、 最後の姿と云えます。

吉沼時計店拡大

時計及宝玉類貴金属美術品商

吉沼又衛門

双六(すごろく)

もともとは、盤の上に二列に各12個の四角の枠を作り、さいころの目だけ石を進める遊び。 インドで発生して中国を経て、奈良時代に日本へ伝わったとされる歴史の古い遊びです。 二個のさいころを使ったことから、ふたつを意味する「双」とさいころの目の「六」で双六と呼ばれるようになったとか。

正月遊びの定番は、江戸時代からついこの間まで、外では凧、独楽に羽根突き、家庭内では双六でした。 TVやTVゲームが普及し始めてから双六のような手作りの単純なゲームは廃れてしまいましたが、 昔の双六を見るとその時代や流行が分かって面白いですね。

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