3. Seth Thomas OFFICE No.1
紙文字板に変わっている |
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
セス・トーマス (米国) |
明治初期 |
ペイント文字板十二吋 全高63cm |
八日捲き、打方付 |
大阪時計の中雲形のモデルになった時計でセス・トーマス社オフィスシリーズの先鞭をつけた時計です。
1860〜1890年の生産で、8 DAY OFFICEとして初めて現われ、後にOFFICE No,1となりNo.2,No.3に受け継がれる人気シリーズとなります。
OFFICE No.2及No.3は日本にもたくさん輸入され、舶来ボンボン時計の代表格になりましたが、このNO.1の方は他の2台に較べて
1890年に一早く生産中止になっているためか、国内では余り見られることが少ない時計の一つです。
12吋文字板は紙文字板に変わっています。
ケース表面にROSEWOODやWALNUTSの薄皮が張られていて、文字板ガラス枠と振り子窓が一体となって右側にドアのように開きます。
上の木製の飾り鋲が一つ欠損しています。
機械は車を一枚省略して3番車を大きくしたトーマスの機械です。
機械地板にはトーマスの商標とS.THOMAS THOMASTON CONN USAと刻印あり。
オリジナルには付いていた巻止装置が外されています。
ラベルにはSetting up this clock(時計の掛け方の説明)と
SETH THOMAS, THOMASTON CONN.と有ります。
機械と振子室ラベル
機械全体 |
振子室ラベル |
Catalog Description:
トーマス1868年カタログより |
トーマス1884〜1885年カタログより |