2. Seth Thomas OFFICE No.2(新型)
1865年コネチカット州プリマスハローはトーマスの功績を称えて町の名前をトーマストンに変えました。 日本に入ったトーマスのボンボンは年代的にほとんどがこのトーマストン時代のものです。
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
セス・トーマス (米国) |
明治初期 |
ペイント文字板十二吋 全高65cm |
八日捲き、打方付 |
先の幕末頃に入ったと思われるNo.2を旧型としましたので、こちら(THOMASTON機械)を一応新型と便宜上呼びます。
新型といっても日本に入ってきたオフィスNo.2は明治初期からのものですから立派な貫禄があります。 文字板は12吋ペイント、文字板枠にハンダ付された普通のタイプです。ベゼルは旧型と違って山形(曲線)で その後のものはすべて同じ型となります。 文字板には中央やや上に飾り文字タイプでSTの商標ロゴがあり、六時上にSeth Thomasの文字入り。 文字板枠は6本の木ネジでケースに止めています。 機械は旧型OFFICE No.2と同様な機械。巻き止装置有り。地板中央上にトレードマーク、下に S.THOMAS THOMASTON CT. U.S.A. 10 1/2の刻印あり。 機械は足に木ねじ止めで背板に固定されています。 ボン針台にはSETH THOMAS CLOCK COの浮文字有り。 ケースはROSEWOODやWALNUTの薄皮張、先の尖った◎鋲打、振り子窓のガラス絵は代表的な楕円形の婦人の像です。 振子室ラベルは黒地に金彩で旧型同様SETH THOMAS, THOMASTON, CONN.,U.S.A. 後の量産系の基本的なスタイルが出そろってる感じです。
機械とその刻印
機械 |
地板中央上に商標、下には以下の刻印
S.THOMAS |
12吋ペイント文字板
文字板枠にハンダ付された普通のタイプ> |
上に飾り文字タイプの商標 |