2. 中金筋(自製機械・刻印あり)
資料 1
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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KOSEISHA (東京) |
明治20〜30年代(推定) |
文字板十吋 全高57cm |
八日持、打方付、ペイント文字板 |
先の和藤内はオーソドックスな組み立て時計としてのKOSEISHAの代表ですが、こちらは古いタイプの時計で、機械まで自製された初期の代表です。
文字板
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オリジナル10吋手書き文字板、鍵Kのマーク入り左右の鍵穴間に花文字でKoseishaの文字入り。 直角三角形飾り環付き。
機械
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トーマス型機械だが一番車には溝が付いていない。巻止装置付。 地板左下に鍵KとKOSEISHAの刻印有るので自社機械と思われる。ボン針台にはSETH THOMASの文字有り。
振子室ラベル
黒字金彩のラベル。 東京の会社で有ることが書かれている。
箱
黒柿風の縞模様を描き込んだペイント地に金筋、下窓は上開き、 硝子絵は素ガラスに替わっている。(金彩○がオリジナル) 万事トーマス風であるが、ボン針台以外は国産のようです。 KOSEISHAもこのような初期には国産機械を入れた一貫生産をしていたものと思われます。
振子と巻鍵
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掛金
KOSEISHA の掛金 |
蛎殻町10吋張り四ッの掛金 |
掛金は高4cm下幅1.9cm、下広がりのテーパーのある2本釘型は蛎殻町とサイズ、形も同じものです。 右写真は蛎殻町10吋張り四ッの掛金、比較用に掲載しました。
資料 2
こちらは、少しリペイントされていますが、本来外装は資料1と同じものと思います。
振子室ラベル
機械
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機械の地板がねじ止めになってますので、こちらの方が資料1より若干古いのかも知れません。