1. 中玉縁(組立時計)
資料 1
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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堀田時計店 (名古屋・東京) |
明治30年代 |
文字板十吋 全高56cm |
八日持輸入機械、打方付 |
名古屋の老舗時計店で有った堀田時計店は、明治30年代にアンソニア社の機械を輸入して自社組み立て時計を販売して評判を取った事が記録に残っています。 ラベルを見ると、この時計がその一連の組み立て時計の一つのようです。
文字板
10吋手描きペイント、オリジナル文字板、文字板にF.KROEBER CLOCK CO NEW YORK USAの文字入り。
機械
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機械地板に文字板と同様なF.KROEBER CLCK CO NEW YORK USAの刻印入り。 ボン針台ノーマーク。
振子室ラベル
R.HOTTA とは、堀田良助のことです。
箱
国産箱、杢引き玉縁スタイル。
F.KROEBER CLOCK CO.
1840年ドイツ生まれの Florence Kroeber (1840 - 1911)は '50年アメリカに移住して19才でニューヨークの時計店で働き、 '64にその店の後を継ぎ時計商となった。 '68年に同じドイツ移民の鉄側時計で有名な Nicholas Mueller に協力し、2年後その娘と結婚。 '70年に自社ケースの時計を販売し始め、1887年にF.KroeberClock Companyを設立してニューヨークで時計商社として活躍した。 時計は組み立てやOEMがほとんどで輸出入もしたが会社は1904年に閉鎖している。
どういう経緯でこの会社の機械が国内に入ったのか、またラベルにある the E.N.Cloupel & co のことも詳細不明であるが、 このラベルは日本で作ったものと思われ、国内では KROEBER CLOCK Co がらみの数少ない遺品であろうと思う。
資料 2 鋲付き
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資料1とほぼ同じ仕様ですが、鋲付きです。
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