4. 十吋鋲打(吉沼時計 中期)
MATAEMON YOSHINUMAラベルの後で東京時計の前の時期にあたるものです。
資料1
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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吉沼時計製造会社 (東京市日本橋区) |
明治22年〜29年の間の後半 |
文字板十吋 全高56cm |
八日持 打方付 ペイント文字板(オリジナルでない) |
文字板枠は吉沼の特徴である渦巻状です。
機械は先の十吋鋲打(前期)の機械と同様で地板には刻印はありません。
ボン針台はオリジナルで刻印はなし、振り子も前期と同様です。
ケースもWATERBURYのYEDDOをコピーした同様のケースでROSEWOODの様な木目ニス塗り仕上げとなっており、渦巻鋲とバンドが
上下に打ってあります。
ガラス絵は金彩二重丸、掛金は同様の小型一本釘小判型です。
振子室ラベルは、先のMATAEMON YOSHINUMAラベルに似たものですが目隠しされていた部分にTRADE MARK MYとその下に「小石川」の
住所が入ります。
この時計にはどこにも吉沼と書いてありませんのでMYの商標を見逃すと吉沼と分かりませんが、また各部の特徴を覚えると
ラベルが消えても吉沼と判断もつきます。
東京時計に移る、過渡期のものではないかと思いますがいつからこのラベルが使われているのか不明です。
白地に黒の振子室ラベル
EIGHT DAY |
機械と振子
地板に刻印は無し |
吉沼時計の振子 |
資料2
全高56cm、すべてにおいて資料1と同様のものです。
文字板はやはり紙文字板に変わっています。文字板、機械、ボン針台、振り子、ケース、掛金すべてに資料1と同じ。
ガラス絵の金彩模様が違っています。
ラベルも資料1に同様なものですが、こちらは黒字に金彩。
書かれている文字は同様の黒字金彩のラベル
EIGHT DAY |