3. 十吋張四ツ丸
※ 補修用紙文字板が上張りされています
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メーカー |
製造年代 |
大きさ |
仕様・備考 |
蛎殻町時計工場 (東京市日本橋)
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明治10年代後期〜20年代初期
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ペイント文字板十吋
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八日巻き機械 「2099」の刻印入り機械
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製造時期は明治10年代後期〜20年代初期ですが、この時計の製造番号2099からして先の629の刻印の時計より後期のものと思われます。
輪列は同じですが地板には先のタイプと違って車に溝が無く、先の時計は地板がねじ止めですがこの時計はナット止めです。
機械には「日本 東京 蛎殻町製」と「2099」の刻印有り。マーク刻印は無し。
文字板10吋(紙文字板に張り替、裏からブリキ板を被せて文字板枠に止めてある)は木製漆塗り金彩枠のケースに木ねじ止めしてあります。(先の時計と同じ)
ラベルは黒地金彩で下方にCLOCK MANUFACTORY KAKIGARACHO TOKIO-JAPANの文字と上の方の破れた部分には
日本語で「大日本 東京蛎殻町三丁目 時計製造場」の文字が有ります。
ケース背面の製造番号と八角マークは真っ黒になってるため確認できず。
その後の量産時計に見られない手工業的な味わいの有る国産創成期の掛時計です。
大日本 東京蛎殻町三丁目 時計製造場
CLOCK MANUFACTORY KAKIGARACHO TOKIO-JAPAN
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文字板と機械
木製金彩枠(金押し)の文字板枠
蛎殻町製の独特の手法
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機械全体
地板はナット止め
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機械地板の刻印
「日本 東京 蛎殻町製」「2099」
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振子と巻き鍵
巻き鍵、振子
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巻き鍵がオリジナルであるかは不明です。
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