3. 十吋八角鋲打
全高55cmの鋲打。 振子室ラベルは十吋花と同じ。 機械も十吋花と同じで、セス・トーマスを模擬したもので、地板に刻印等は無い。 文字板はペイント・オリジナルで、6時上に「Tokei Yokamaki」とか書かれている部分に、 特殊な活字で「One Week」とある。 商標マークは残念ながら剥落しているが、存在していたことは確認できる。
機械
文字板
振子と巻き鍵
修理伝票
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この時計には、修理伝票が重ねて貼られてました。 最も古い物は、大正から昭和に変わった過程のようです。 「大正」何年と書いた形跡が有りますが、この下に「昭和二?年一月三日」とあり、「第六号」です。 次は昭和10年3月4日で「第287号」です。 最後は昭和25年12月2日で「第994号」です。 この富山県出町の時計屋さんでは、年間平均40数台の修理をしていたことが窺えます。