4. DUO PIANO Alarm Clock 【KIENZLE】
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メーカー | 製造開始年 | 大きさ | 仕様・備考 |
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KIENZLE (ドイツ) |
1950〜60年代 | 本体直径8.3cm、奥行4.0cm | 金属薄青色枠、夜光文字板、毎日巻き機械、2段階ベル |
DUOはデザインも機構もなかなか良い時計だと思っていまして、 そこにピアノデュオというものが出て来たのでどんな素敵なからくりか音色なんだろうとワクワクしながら入手しました。 結果はがっかりです。「チープエディション」とでも名前をつけてくれーって感じで、 近年でいうところのVA「Value Analysis(バリューアナリシス)」をやりすぎた製品で、枠と機械と全体的にDUOのコストを下げる見直しをした製品と位置づけられるでしょう。
時計自体は少し小さく奥行も薄くなっていて、裏蓋は中真を貫通させるネジ(すり割付きの止めねじ)一本で固定しているのが特徴的です。 オーバルガラスは金色のガラス縁が胴の外側に出る形で固定されます。枠の構造についてはネジ一本以外はまあ許容範囲です。 機械はあっちこっちにプラスチック部品が使われていてちょっと許せない。 打方はたしかに最後は多少ゆっくりな音色になるもののDUOと呼ぶにはイマイチすぎる限りなく普通な鳴り方。 時方はなんとアンクル体やガンギがプラスチックです。細いプラのアンクルは経年変化で反りが出て真っすぐになおらず、動かすだけでも一苦労、 とりあえず動くようにはしましたが、いつまた動かなくなるだろうと心配な機械です。
写真5は針の夜光のほかに鳴り止めボタンも夜光で光るんですよーという写真です。 文字板の文字の夜光はもう光りません。
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アンクル体とガンギがプラスチックです。 おかげでチクタク音がとても静かではあります。