12. 角枕形目覚ナシ【精工舎】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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精工舎 SEIKOSHA |
大正中期〜関東大震災頃 | 高 四寸六分 |
八日巻き、打方ナシ 8 Day, Time only. Gold finish. |
角枕の八日巻、高級感はありませんが、ジャパニーズキャリッジクロックに分類されるものです。 舶来品と比較すると、安っぽく感じてしまいますが、 当時の値段は、大正後期で10円前後してますから立派な高級品です。
ポーセリン文字板の六時下には、"MANUFACTURED BY SEIKOSHA, TOKYO JAPAN."とあります。 当時のカタログを確認すると、大正2年、5年になく、 大正9年〜12年には載ってますので、製造期間は大正中期から関東大震災まででしょう。
金属枠は、金色と銀色があり、 輸出用のカタログでは、機械も八日巻きと毎日巻きの二つのタイプが、 また皮サック(キャリングケース)付きも確認できます。
機械
香箱入りゼンマイ(八日巻) |
底(鍵はオリジナルにあらず) |
機械は、 No.980 流金人物付(天地白オニキス) と同じものです。 下の方にある丸いものが、八日巻きゼンマイの入る香箱です。遠目にみると目覚ましか時打ちと勘違いしそうですね。