1. キャリッジクロック序章
TRAVELING CLOCK つまり旅行や移動に適した小型の正確な高級クロックの事を「CARRIAGE CLOCK : キャリッジクロック」と呼びます。 18世紀末から19世紀にかけてフランスのブレゲーファミリーと呼ばれた名人時計師達によって発展し、 やがてそれらを愛用したイギリス貴族にも人気をはくしイギリスでも生産されています。 フランス、イギリス以外の国では目覚ましに毛の生えたようなキャリッジクロックしか生産していないようです。
さて、キャリッジクロックは日本では何と呼ばれていたのでしょうか? 明治35年 服部時計店営業一覧のカタログを見ると「佛蘭西製八日保枕時計目覚付」と書いてあります。 日本では古くからキャリッジクロックを「枕時計」と呼んでいたようです。 フランス製の枕時計は「仏蘭西枕」、イギリス製の枕時計は日本では余り見ませんので輸入量は少なかったようです。 なお、精工舎や高野が数多く製造した角形オルゴール・時打・目覚などの角型ニッケルについては、形はキャリッジクロックに似ていますが枕時計とは呼びません。
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