2. 掛時計用住宅
続きまして、こちらは掛時計用の住宅展示場です。
埃から時計を守ることを目的としていた置時計用に対して、掛時計用住宅は囲炉裏の煙から大切な時計が煤けない様にする
役割も果たしていたようです。
1.六吋ボンボン用全高60cm |
2.典型的な八吋ボンボン用
全高61cm幅、35cm |
- 珍しい上飾り付、中の時計は精工舎6吋剣丸。
- いちばんスタンダードな形サイズで既製品ではなく自分で作ったり、近所の大工さんに頼んだりしました。 これは珍しく作者の名前が入っています。近所の桶屋さんが作ったのでしょうか?
3.少し大ぶりな八角尾長用全高71cm、幅54cm |
4.八角ボンボン時計型
珍しい八角ボンボン時計型 |
- 屋根が付くタイプはこの上が真っ直ぐなタイプと唐破風様の頭が丸いタイプの飾りが有るようです。飾りの付くのは極少数派。 中の時計は後から合わせたものですが、板の焼け跡にピッタリ一致しています。
- なんと八角ボンボン時計型のハウス、時計を入れたらボンボンの中にぼんぼん・・??
5.破風付ハウス破風が付くと風格も違って見えます |
6.破風付ハウス - 赤と黒破風の下に飾りが付いてます |
- 長四角のシンプルな箱が多い中、破風の付いたハウスは珍しいです。
- 箱の内側に朱が塗られ、箱の外側の真っ黒と内側の朱がよくマッチしてます。
7.変形ハウス大八角はE.N.Welch 12 inch,Drop octagon gilt |
8.おまけで、アネロイド気圧計用
全高29cm、幅22cm |
- 笠をかぶった八角満月といった風情? これでもシャバのダストは防げら〜ぃ・・・・ってとこでしょうか。 元々は小型のスリゲルが入っていたそうですが、それもオリジナルかは分かりませんので、勝手に組み合わせてみました。明治初期
- 漁港で使われたもので、NIHONKISHO−SOKKI CO.LTDとあるアネロイド気圧計が入ってました。 杉箱ですが真っ黒でいい味でています。中の気圧計より箱の方が古い感じですので気圧計は2代目なのかも知れません。
扉付きのハウスはいずれも右側に丁番が付き、時計と同じく右に開きます。