2. SEIKOSHA RIGHT
資料 1 金属エト 15Jewels
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メーカー | 製造開始年 | 大きさ | 主な仕様 |
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精工舎 | 1931(昭和6)年 | 17型 | アンクル式、15石、 チラネジ付切テンプ、巻上げヒゲ、 ステンレススチール側、 金属エト |
SEIKOSHAナルダン同様に微動緩急装置がついた高級時計です。
金属エトとステンレススチールケースの組合せで比較的後期のものと思われます。
この時計は官公庁の功労賞に用いられることが多かったようで、
この時計もその類で裏蓋には次のように書かれています。
彰表 ←
月四年三十和昭 ←
内省部文 ←
會勵奨育教等初 ←
←の方向から読みます
16石モデルは二番受にシャトンに入った受石があります。これは15石なので石がなく、あたかもシャトン があるかのように受のまわりが金色に塗られています。それが半分剥げている・・・悲しい。
資料 2 金属エト 16Jewels
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同じ金属エトで、SKS印の.900銀梨地側の16石機械です。 資料1と比較して、文字板の SEIKOSHA RIGHT の文字が若干細い気がします。
資料 3 2段白エト
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二段白エトにニッケル(クローム)側です。 こちらのほうが数が多いようです。
当時の資料
瑞西高級ナルダン以上に正確なる
高級精工舎製の出現
昭和7年8月精工舎カタログより「高級ライト」
優良国産精工舎製品
優良な材料と精巧な技術とによって造られました精工舎製高級懐中時計セイコーシャは 厳密なる試験をなし欧米一流会社製品を凌駕する時計にして御使用の上は必ず御好評を 戴けるものと確信して居ります
昭和9年12月「鎖と時計No.37」服部時計店発行より
17型 懐中時計セイコーシャ ライト |
17型 高級懐中時計セイコーシャ ライト | 円 | ||
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クローム側 | 十五石入 | ||
〃 | 〃 | 十六石入 | |
銀梨地側 | 〃 | 十五石入 | |
〃 | 〃 | 十六石入 | |
18金側 | 〃 | 十五石入 | |
〃 | 〃 | 十六石入 | |
プラチナ側 | 〃 | 十五石入 | |
〃 | 〃 | 十六石入 |
セイコーシャライトの側の定価表
セイコーシャライト用「側だけ」の定価表です。
高級時計なので、18Kのほかにプラチナ側もあります。プラチナ側の実物は見たことがありません。
昭和11年2月発行 服部時計店定価表No.74腕時計、提時計用側より