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精工舎 TIMEKEEPER (タイムキーパー)

4. TIMEKEEPER 17型

資料1 オープンフェース 竜頭引き 商標 三雁印

メーカー 製造開始年 大きさ 主な仕様
精工舎 明治30年(1897年)頃 17型 シリンダー式脱進機、4石
竜頭引き
片硝子九百銀ナナコ模様側(商標 三雁印)
二段瀬戸引き文字板

明治30年代前半、精工舎はまだ部品を完全に自家加工する技術を持たない状態でしたが、懐中時計は外国での技術進歩が早く、 精工舎も外国製品と共存するためには外国の変化に柔軟に対応することが求められました。
タイムキーパーも小型化・薄型化の流行にあわせて20型から18、17型へとモデルチェンジされます。
17型は地板の直径が36.34oの機械です。 17型は大正5年末まで製造されていたようで、大正期において他のモデルと比較すると日ごとの生産数は少なかったものの、 製造期間が長いためある程度の数が今でも残っており、20型や18型と比べると見つけやすいです。

17型の製造開始は、明治30年頃で以下の種類があるとされています。

資料2 オープンフェース ダボ押し 商標 三雁印

機械

17型、銀側(900)、ダボ押です。
竜頭を引くのではなく、ケース外周の11時と12時の間あたりにあるカニの目のようなちいさなボタンを押しながら 竜頭を廻すと針合せができます。
機械は、4石、シリンダー、平ヒゲ。
ケースの裏蓋内側には上から順に、0.900、精工舎の丸に三雁の商標、それに507018の刻印があります。

資料3 オープンフェース ダボ押し 商標 ツバメ印

機械

17型、銀側(900)、ダボ押し。
機械は、4石、シリンダー、平ヒゲ。
ケースの裏蓋内側には上から順に、0.900、精工舎のツバメ印の商標、それに812615の刻印があります。

資料4 ハンティングケース 3時半位置ダボ押し 商標 富士山印

機械

17型、銀側(800)、ハンティングケース、3時半位置にダボ。
機械は、4石、シリンダー、平ヒゲ。
ケースの前蓋内側に上から順に、0.800、富士山印、35857の刻印あり。
後蓋内側に0.800の刻印あり。

資料5 ハンティングケース 3時半位置ダボ押し 商標 三雁印

修理後の姿

機械

17型、銀側(900)、ハンティングケース、3時半位置にダボ。
機械は、4石、シリンダー、平ヒゲ。
ケースの前蓋内側に上から順に、0.900、精工舎の丸に三雁の商標、506880の刻印があり。
後蓋内側に0.900の刻印あり。
入手したときは、表の硝子と硝子縁が欠品、裏の内部の硝子も割れ、短針欠品という状態だったので 「部品取りに・・・」と思っていたのですが、ある日偶然にガラ箱の中からちょうどピッタリの 硝子縁を発見!その後、硝子と針を入れていただきオーバーホールして見事復活しました。

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