5. ハートエッチ精工所
掛・置時計と自転車の二つの製造部門を持った「ハートエッチ精工所」の明治後期のポスターです。 左下が時計工場、右下が自転車組み立て工場の風景。
自転車は明治維新後に国内に輸入され、江戸自体の鉄砲鍛冶等の技術により国産化されましが、 日本製の自転車は、世界市場において低価格で人気となり、戦前(昭和初期)には機械系輸出品目のトップとなって、 本家イギリスのお株を奪ってしまいます。 時計と同様に、この時代に急成長していた日本の主力製品ですね。
時計部門では、変わった意匠の掛け時計を製造しました。現代のアンティーク市場においても今なお人気があります。
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第三五七六号 ヴァイオリン形掛時計、意匠登録出願 明治39年9月21日 登録 同10月30日 - 右から1番目
第三四七二号 弧状八角形掛時計、意匠登録出願 明治39年6月2日 登録 同8月30日 - 右から2番目、第三四〇一号 連続曲玉形掛時計、意匠登録出願 明治39年6月2日 登録 同7月10日