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時計柄の古布・古裂

12. 関東大震災詔書図羽織裏

昭和初期、羽織裏(平絹)

朕前古無比ノ天殃ニ際会シテ
国民ノ心愈々切ニ寝食為ニ安カラス
爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ体セヨ
(関東大震災直後ノ詔書(大正12年9月12日)の最後の部分)

関東大震災詔書図羽織裏

震災直後の大正天皇の詔書(しょうしょ:天皇が発する公文書)と時刻の時計を羽織の裏にデザインしたもの。 型友禅に染められた羽織ですが当時としても大変大胆な図柄ですね。 表は普通の地味な黒無地羽織ですが裏を見せるとあっと言わせる粋な仕掛けが羽裏の命です。 しかしこの内容だけに裏文化の奥深さをうかがわせます。 それと新聞記事まで図案化してしまう日本人の旺盛なデザイン力に感服です。

関東大震災詔書図羽織全体

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