16. 暦と太陽日の面白い話
地球が太陽の周円を一廻転した時一年と云うことはどなたもご存知のことであります。 普通一年を365日と数えて居りますが、実際は365日と5時間48分46.4秒なのでありますから、 四年に一度宛此の端数が加えられて一日となり、それを閏年と云って其の年は366日に数えられています。
そうしますと暦の方が四年目毎に太陽日より44分54.4秒だけ進むことになり、百年目には18時間42分40秒進むことになりますから、 百年目毎に一回閏年を除いてこれを緩和します。 然しその為めに又暦の方が百年目毎に5時間17分20秒遅くなって四百年目には21時間9分20秒遅れてしまいます。
これを防ぐ為めに更に四百年目毎に一回閏年をはさみます。 その結果、四百年目には暦が太陽日よりも2時間50分40秒遅くなります。 これを平均させる為めに又復更に四千年目に一回の閏年を除いて太陽日と暦との均衡を保つのであります。 四千年目・・・・・考えただけでも皆様面白いではありませんか。
17. 正確な正午は何に依って計るか
地球は地軸を中心にして一刻も休み無く日がな一日、年がら年中、グルグルと廻転しています。 地球が自分の体を一廻りさせて一日、地球がトンボ返りを打ちながら太陽の周円を一廻転して一年であります。
地球が自転する時太陽に面して居る部分は昼でありまして、その反対の部分は夜の訳でありますから、 この広い地球上の半分はどこかで必ず夜を迎えて居る訳であります。
一日の内で太陽が在る地の真上に来た時(ほんとうは太陽は動くものではなく地球が太陽の周円を廻って居るのですが、太陽が地球の周円を廻るものと仮定して) を以てその地の正午とするのであります。 ですから各地の正しい正午は土地の変わるに従って多少差のあるものでありますが、それでは一般の時を定めるに甚だ不便でありますから、 我国では丹波の福知山から播洲の明石を貫いている子午線(子午線とは地球の北より南に通じて引いた想像の線を云うのであります) の真上に太陽の来た時を中央標準時と名付けて日本全国に共通の標準即ち正午と定めたのであります。
その後台湾が我国領土になってから更に琉球の先、群島の付近を通過する子午線の上に太陽の来た時を正午として、それを西部標準時と定めてありますが、 この正午は中央正午時より全く一時間遅れたものであります。
18. 時計の大きさを計るには
時計の大きさは総て機械の直径を計って幾形と云うのであります。 瑞西及び仏蘭西系のものはライン(形)と呼び、米国系統のものはサイズ(形)と称しています。 即ち零サイズは十三形(ライン)に該当し、直径約九分七厘(曲尺)で、 最も普通に用いられている米国製提時計の十二サイズは十七形(ライン)に該当し、直径約一寸三部位であります。 現今多く使用されている腕時計及び懐中時計の形(ライン)を列挙して見ます。
七形 | 約五分二厘 | (曲尺で計った機械の直径) |
八形 | 約六分〇〇 | 同上 |
九形 | 約六分七厘 | 同上 |
十形 | 約七分五厘 | 同上 |
十一形 | 約八分二厘 | 同上 |
十二形 | 約八分九厘 | 同上 |
十三形 | 約九分七厘 | 同上 |
十四形 | 約一寸四厘 | 同上 |
十五形 | 約一寸一分二厘 | 同上 |
十六形 | 約一寸一分九厘 | 同上 |
十七形 | 約一寸二分六厘 | 同上 |
十八形 | 約一寸三分四厘 | 同上 |
十九形 | 約一寸四分一厘 | 同上 |
二十形 | 約一寸四分九厘 | 同上 |
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