2. Continental(コンチネンタル)
メーカー | 大きさ | 仕様・備考 |
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WATERBURY,CONN(米) |
高さ40cm 3吋紙文字板 |
日捲テンプ機械 一体型文字板ベゼル 打ち方なし |
コンチネンタルまたはトビーと呼ばれたこのスタイルが目玉の動く鉄側時計(Blinking-Eye clock)の第一号です。
Continentalとは米国歴史においては独立戦争当時のアメリカ大陸植民地を指し、 もう一つの意味はContinental soldier:独立戦争当時のアメリカ大陸兵の事を言います。 ナポレオンのような帽子をかぶっている事から誤解されやすいのですが古いアメリカ兵士の姿と言う事です。
コンチネンタルには写真のスタンダードモデルと言われるものの他に二つのバリエーションがあります。 一つはパテントオフィスの資料にあるトリコーンハット(三角帽)をかぶった兵士のモデル、もう一つは花型帽章を付けた帽子をかぶった兵士のモデルです。 現存しているのはスタンダードモデルが殆んどです。
鉄側の人形型は正面と背面の二枚に分かれた鉄鋳物型を合わせたもので中に30hour movementと呼ばれる日捲き機械がネジ止めされて、 3時の位置に鍵穴が有ります。打ち方無し。台座裏にBRADLEY & HUBBARD PATENTED JULY 14 1857の文字が鋳刻されています。 台座裏にこの文字が浮き出しされてるのはコンチネンタルだけです。 アンクルと頭の中に仕組まれたピボットに付いた目玉を細いワイヤーで結び目玉を上下に動かします。 S.E.ROOTが発明したベゼルと一体形の文字盤はPATENT OFFICEの資料に有る様に、WINKERには例外なくこの一体形の文字板が 使われています。 B is a paper dial.と書いて有りますので紙文字板がオリジナルです。 機械、仕掛け、文字板はすべてのwinkerに同様なものです。右下は台座鋳型刻印。
目玉の仕掛け |
台座の鋳型刻印 |
US.PATENT OFFICEに登録された |
文字板の登録資料 |