2. 木製頭丸オルゴール 【精工舎】
資料 1,2
文字板商標無しタイプ |
文字板印商標タイプ
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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精工舎 SEIKOSHA |
大正末〜昭和初期 |
高 七寸 幅 五寸 文字板径三吋半 |
毎日巻き、
オルゴール付、
木枠 七円十銭(昭和8年精工舎カタログより) |
基本的な構造は木製角形と一緒ですが、こちらの頭丸のほうが高級感ある仕上げになっています。 ケース前面には振り子のように見える絵が描かれています。 オルゴールや蓄音機にもこれに似たデザインの絵や透かし彫がありますので、 振り子の絵ではなくて音楽を奏でるというイメージをあらわしたデザインと考えたほうがよさそうです。 裏蓋を開けると掛時計用の半分くらいの大きさのカギが収納されていて、 このカギで時計とオルゴールのゼンマイを巻きます。
この頃のオルゴールの楽譜の種類は、軍艦マーチ、花咲爺、天然の美、蛍の光、越後獅子、桃太郎、靴が鳴る、鉄道唱歌、
(精工舎掛時計、置時計No.53、大正15年5月発行より)があり、これを集めるのも楽しそうです。
文字板には何故か精工舎の商標があるものと無いものがあります。
機械とオルゴール
資料 3 天然の美
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資料 4 国民保健体操(ラヂオ体操)
昭和6年の定価表にオルゴール譜の種類は以下の9種類あると掲載されていますが、 この「ラヂオ体操」の現物が見つからず気になっていました。
- ラヂオ体操
- 蛍の光
- 鉄道唱歌
- 軍艦マーチ
- 花咲爺
- 靴がなる
- 越後獅子
- 桃太郎
- 天然の美
この度、ようやく発見し胸のつかえがとれた感じです、笑。 ウィキペディアによるとラヂオ体操は、1928(昭和3)年に10月29日に国民保健体操の名称で発表されたが、全国に定着したのは1934(昭和9)年以降とのこと。 普及のためにオルゴールに採用したものの、メジャーでなかったため数をあまり作らなかったのかもしれません。 楽譜は数字譜で書かれています。