1. 木製角形オルゴール 【精工舎】
資料 1 No.951
No.951 木製角形オルゴール
印商標
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メーカー |
製造年代 |
大きさ |
仕様・備考 |
精工舎 SEIKOSHA
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大正末〜昭和初期
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長角文字板径三吋半、
高 手共六寸六分、
幅 四寸八分
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毎日巻き、
オルゴール付(楽譜:蛍の光)、
木枠、長針は交換されている
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木枠のオルゴールは大正11年のカタログには見えず15年のカタログには出ていますので震災復興後のものと思われます。
機械は角形オルゴールなどに使われるテンプ式機械を流用したものですが、
ニッケル枠の時計にはクロームメッキ機械が常であるのに対し、木枠には金色機械が入ります。
木製角形には「No.950木製角形オルゴール手付(上部に取っ手がある)」と、取っ手のつかない「No.951木製角形オルゴール」があります。
デザインは、一般的な金属枠の角形オルゴールをそのまま木製にしたもので、木枠のため全体の大きさは金属枠よりひとまわり大きくなっています。
金属枠と違いサイドや上部の嵌め込みガラスはありません。
資料 2 No.950 手付
No.950 木製角形オルゴール手付
印商標
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こちらは手付のタイプです。
この時計は写真では状態はまあまあに見えますが、入手したときは水に濡れたためか木枠がバラバラ、
表面のニスも半分剥げ落ちた超ジャンク状態でした。
そのうえ、機械の特にオルゴールの櫛の錆びがひどく、櫛が接触していたシリンダーのピン一列が朽ち果てています。
昔の時計の木枠は膠で接着していますので、水に濡れると膠が溶けて接着力が低下しバラバラになるんですね。
枠は接着して補修、機械はヒゲゼンマイがぐちゃぐちゃだったので交換、オルゴールは櫛の錆びは落としたものの、
シリンダーのピンの欠損はそのままで音が飛び飛びですが、どうやら曲は「天然の美」のようです。
カタログ図版
No.950 木製オルゴール手付
精工舎掛時計、置時計No.53
大正15年5月発行より
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昭和5年1月号信太時報より
精工舎角形置時計の仲間達
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