3. 真鍮鍵 舶来
真鍮カギはワンピースの鉄カギと違って、カギ羽根とカギ軸を別々に作り羽根を差し込み軸の根元でかしめて有ります。
また羽根だけ鉄で作りメッキしたものや、両方鉄で作ったものなども有りますが、羽根の部分はプレスの打ち抜きになるため、
ワンピースの鉄カギに比べると平面的でのっぺりした印象になってきます。
しかし真鍮カギは多種作られたためそれぞれに色んな表情があり、個性が有って、たくさん見ると楽しいものです。
真鍮カギになるとカギ羽根にメーカーの名前が刻印されるようになり米国製のものに多く見られます。
(WATERBURRY、E.INGRAHAM、E.N.WELCHなどが多い)
日本に輸入された米国の7大メーカーの内、トレードマークキーと呼ばれる刻印の入ったカギは、どういうわけかANSONIAは少なく、
SETH THOMASとNEW HAVENは見たことが有りません。
初期には鉄カギを使ってたとしても真鍮カギが無かったとは考えにくく理由は良く分かりません。
お持ちの方は是非見せて下さい。
(GILBERTは輸入量も少なかったので不明,またセス・トーマスは羽根の部分が穴の空いてないものがそれであるとの説もあるが不明)
- WATERBURY CLOCK CO USA
- JUNGHANS WURTTENBERG・・・ユンハンスの刻印入りは珍しい
- E.N.WELCH MFD.Co
- ANSONIA CLOCK CO
- WATERBURY CLOCK CO
- E.INGARAHAM&CO BRISTOL CONN
CONNはコネチカット州の事で米国クロック産業のメッカであった所です。 BRISTOL(ブリストル)も町の名前で、時計会社のニューへブン、アンソニア、ウオーターベリーも町の名前です。 ウエルチ社もブリストルに有りました。
ここで紹介しましたカギはすべて古いものですが、各社の刻印入りメーカーキーの複製品が通販で一個2ドルで売っています。 13個色々メーカーセットで22.75ドル程度のようです。 でもやはり古い物の方が質感も作りも貫禄も格段に良いです。