2. セイコー クオーツスーペリア4883
メーカー | 発売開始 | 定価 | 主な仕様 |
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SEIKO | 1976 昭和51年2月 |
18万円 |
キャリバーNo.: 4883A 緩急方式 : トリマーコンデンサ 温度補正 : 特別精密補正 使用IC : 発信分周回路CMOS-IC1個 秒針規正装置付・秒修整装置付 曜日和英切替装置付 電池寿命切れ警告装置付 サファイヤクリアレックス |
クオーツ腕時計は1969年に初の「セイコー・クオーツアストロン35SQ」が登場した時は定価が45万円(18K)で トヨタカローラより高価なものでしたが、1972年には10万円を切り、1975年頃には3万円台の普及版製品も登場しました。
クオーツスーペリアは1974年に月差2秒以内という超高精度を達成(普及品は月差15〜20秒)した高級クオーツで、 これは1976年にモデルチェンジして保証精度が月差1秒(常温)に向上しています。 重厚なケースは『ザラツ研磨』という超鏡面仕上げが施されており20年以上経った現在もビカビカに輝いて他のクオーツ時計とは ちょっと違うぞ〜という雰囲気が漂っています。 文字板もなんと5分単位にオニキス、1分単位に植字という手の込んだものです。 GS(グランドセイコー)、KS(キングセイコー)の名前を踏襲したグランドクオーツが8万4千円、キングクオ ーツが7万4千円の時代に18万円した気合の入った時計です。
セイコーは古くから高級時計に「スーペリア」という言葉を使っています。あの56KSにも「SUPERIOR CHRONOMETER」 というのがありましたし、懐中時計の高級品セイコーシャナルダンの機械にも「SUPERIOR QUALITY」と書かれて います。
入手したのは骨董市で部品取りという体裁の良い名前のついたゴミ時計のなかに眠っていました。もちろん 電池切れの状態で動いているはずもなく「ダメもと」で買いました。 電池の入れ替えは電池蓋のパッキンが固着していて開けるのにかなり苦労しました。心配していた液漏れは なかったものの内部にはサビが見られ動くか怪しい状態でしたが新しい電池を入れたら見事動き出しました。 しか〜し、残念ながら日付のクイックチェンジができない。そのうえ、とりあえず動いているのですが日に 一度くらい突然仮死状態(10分くらい止まる)になってしまったのです。特別調整品のため、メーカーに 修理依頼しないとダメかな〜と思っていましたが、オーバーホール8000円にて無事復活、現在普段使いとして活躍中です。