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かわった懐中時計

1. 巡回時計 K.HATTORI&CO.LTD

この時計は軍用(いろいろな計器の確認用?)として戦中から利用されていましたが、 戦後は工場や事業所の夜警さんが時計を革のケースに入れて肩に掛けて夜に巡回、定点監視に使ったため「巡回時計」「夜警時計」「監督時計」などと呼ばれています。
初めは舶来品が利用されていましたが、現在残っているものの殆どは文字板に菱にKHマークと、 機械裏にK.HATTORI&CO.LTD GINZA TOKYO の刻印があるこの時計です。
精工舎のカタログにはこの時計が載っていませんので何らかの理由で服部時計店扱いになった国産品と思われます。

さて、仕組みはどのようになっているのでしょうか?
監視点で時計機械ケース下の鍵穴に鍵を差込み回します、すると鍵に合う番号のスタンプアームが引っかかりその番号を 記録用紙にスタンプします。 記録用紙(時刻紙)は機械の裏の記録用紙はさみにはさまれてセットされて回っていますのでその鍵を回した時刻に1〜12の 監視点の番号がスタンプされていきます。何時何分に確かにA地点の監視をしたと言う記録です。 機械裏の下部の逆T字型のアームがスタンプ台です。

革製ケースに入った姿

文字板に菱にKHマーク、機械裏に
K.HATTORI&CO.LTD GINZA TOKYO 刻印

当時の広告など

昭和30年頃日本堂商報の広告

合名会社 玉屋商店 独逸国番人監督時計
明治36年7月9日時事の玉屋の広告

直輸入元 石原時計商舗

TAMAYA & CO. Columbia Watchman Clocks

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