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ワンダラーウオッチ

2. ワンダラーウオッチの当時の広告

「東京朝日新聞」明治21年11月3日号

「ダラーウオッチ広告チラシ」三井物産会社、明治22年、31.5x24cm、石版印刷

具合宜からざる時は無代価で修繕をためし、何程大破損なっても五十銭以内にて修復・・・ 世界無類の安価を以て発売・・・とある。

「新製高等懐中時計発売広告」三井物産会社、明治22年頃、21x28cm

完全無比新製造高等龍頭巻白銅側懐中時計 定価金四円七十五銭
完全無比の理由
○ 内部機械の中十七箇は我ウオーターベリー社の発明専売権を有するものなり
○ 龍頭にて指針を動すこと普通の時計と違ひ極めて便利なり
○ 形には大小ありて男子用と婦人用の二種としエトの文字は羅馬字と伊太利字の両種ありて顧客の好みに応ず
・・・・・
大阪売直シ所 各国時計舗 本郷一丁目六番地 美之森屋

「郵便報知」 明治22年2月11日号

ワンダラーウオッチはウオーターベリー製以外にもアメリカでは色んなメーカーが売り出しています。
日本ではダラーウオッチはこの三井物産がそれまでの商館貿易という慣例を破り米国より直輸入したウオーターベリー製が有名で、 明治21年に大量に輸入され特約店をへて全国に一大流行しました。 白銅製のケースのピンレバーという簡略な機械で、修理も簡単だったが具合も悪かったようで、 翌年には輸入量が激減し流行も短命だったようです。

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