2. お雛様の櫓時計
全長13cmの櫓時計です。
すごーい・・・、実はこれは江戸時代の雛道具です。
古くからお雛様には色んなミニチュアサイズの蒔絵模様の雛道具が付いていますが、事・・時計になると余り数は残っていません。
というのも町方の雛道具には見られず、大名家に関わる雛道具にのみ限定的に使われたようです。
大名時計といわれた時計の歴史にも関係有るようですね。
徳川美術館の雛道具とか某大名家から嫁いだ姫の雛道具とかに限定的に見られる珍しく、可愛い櫓時計のミニチュア模型です。
桐外箱に時計二つ・・と書かれているように雛道具は本来ペアで使われた物ですからもう一個どこかにあるはずです。
文字盤には十二支の干支の他、内側に東西南北とあり、これを作った雛道具職人は時計の事を知らず、
磁石と勘違いして文字盤を作っているところがまた、時代を感じて面白いですね。
ある意味、和時計の実物より珍しいかも知れません