22. 懐中時計使用者の心得べき事項
- 毎朝時間を定めてゼンマイを捲くこと
- 一年に一回器械の手入(掃除油差)を為すこと
- 器械の修繕は必ず信用ある時計店に委ね且其製造会社特定の材料により修理すること
以上の内最も重要なのは第3項の修繕の場合であります。 若しそれが限られた方法によりて為されたならば、 其時計は再び元の完全なものには還らぬのであります。
殆ど永久的生命を有する我ウオルサム時計が、いい加減な材料によって姑息的な修繕をなされた為に、 器械運転の円滑を欠き、正確を以て矜る指時と保持力の上に致命的障害を与えた例は非常に多いのであります。 之等は畢竟時計所有者の不注意と修繕業者の不徳儀の罪に歸せねばなりません。
信用第一を旨とするウオルサム時計会社では、其製品の生命を永久に保証する為、 特に本社より時計組立用部分品を修繕材料として潤沢に各時計店及び材料商に供給し得るようになって居ります。 従ってウオルサム時計愛用者諸彦は、万一器械に破損箇所を生じた場合には、信用ある時計店に委ね、 必ずウオルサム修繕材料を使用すべきよう特に御指定願いたいのであります。
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